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マナー&印象クリエーターの砂田ちなつです
『素敵なマダムになるための、とっておきな秘訣』は
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を、テーマに女性が豊かな人生を送られるヒントをお届けしております。
日常使っている言葉でも、その言葉の由来や意味をうろ覚えで使っている事は無いでしょうか?私も時々あり、指摘されることもあります。間違いを訂正していただくことで、本来の正しい意味を知ることができるので大変ありがたく思っています。
先日もFacebookの投稿で「○○させていただく」の濫用について話題になっており、私自身も言葉遣いを見直す意味も込めて時々 こちらでもご紹介していきたいと思います。
第1回目は「あこぎ」についてです。
NHK「日本人のお名前」と言う番組で取り上げられていた内容を参考にお伝えいたします。
●「あこぎ」の意味は
皆さまのイメージでもほぼ「あくどい」「卑怯者」などの言葉が出てくると思います。
辞書でも、際限なくむさぼること。また、厚かましいさま。どこまでも強欲で無慈悲であくどいさま。と、あります。
由来を紐解くとなかなか面白い物語が現れました。
●「あこぎ」とは人の名前だった
奈良時代の浪曲にはこの「阿漕」という人物の物語を語ったものがあります。
話の内容は
伊勢神宮へ向かう旅人が海岸を歩いていると老人と出会います。そこで、昔あった物語を旅人に話し始めました。「阿漕」という名前の漁師がおり、その阿漕が何度も密漁を繰り返していたところとうとう、地元の人に見つかって罰としてす巻きにされて海に放り投げられました。海の底に沈んだ阿漕は大変苦しんだといいます。その様子を「あこぎな」「あこぎな」と地元の人たちが言ったそうです。
その話を話し終えた老人はまた、漁へ出るために海へ向かう姿を見た旅人がその老人の足が無いことに気付き実は話をしていた老人は話の中に出てきた「阿漕」の亡霊だと気付きました。亡霊になっても何度も何度も漁をしようとする様からしてはいけない事を何度も繰り返すことを「あこぎな事をする」と言われるようになったそうです。
この物語から「阿漕」の際限なくむさぼる行動が「あこぎな奴」の由来となったと言われています。
●物語の登場人物が全国に広まった理由は
先程の物語の舞台は三重県津市の阿漕浦海岸です。津市は伊勢神宮参拝の旅人が通る街道にありました。津市に立ち寄った旅人たちが津の人々から聞かされたり、江戸時代には舞踊や浄瑠璃、歌舞伎の題材にもなり全国に広まっていき言葉も浸透していきました。
●地元の津市では阿漕は親思いの息子
ここまでは、「阿漕」という人物は私腹を肥やす悪い奴というイメージですが、物語の舞台となった津市では孝行息子とされています。
伝説として語り継がれています。
内容は
「阿漕平治」は病気の母の為に禁漁のヤガラを密漁していました。ある日、平治は笠を海岸に置き忘れていったことから密漁が発覚してす巻きにされて海に沈められました。
この伝説をもとにして平治の置き忘れた笠をかたどったお菓子やかつてはおもちゃも販売されて地元では親孝行の代名詞となっているそうです。
「あこぎ」の言葉の由来は最初の物語から来ていますが、後者の物語も地元で愛されているからこそ今も残っているのだと思いました。
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