· 

フランス料理テーブルマナーの外部講師のお仕事


■2019年2月3日 Jardin Paul Bocuseにて

 かしこまった場所やお店での食事は慣れないととても居心地が悪く、せっかく素敵な雰囲気なのに早く帰りたいと思った経験はございませんか?

 

 かつての私はこのような経験が数多くあり、この居心地の悪さを快適に過ごしたいと思ったのがきっかけでテーブルマナーを教わろうと思いました。基本的なことを知っているだけでも驚く程、今まで緊張していた場所が居心地の良い場所になります。今日は、セミナーでお話をした事を元にご説明をしたいと思います。

■椅子の入る方向は決まっています

 結婚式の披露宴などで乾杯で席を立った時にどちらの方向に立てば良いか分からず適当に立ったら隣の方との距離が近く窮屈だった事はありませんか?

 

実は椅子の出入りをする方向は決まっています。こちらは世界共通「プロトコール」で決まっています。

 

 

 

それはどちらかというと「左」です。

 

 

「左」側から座って「左」側から出ます。

 

これは左が下座だからです。

■メニューはどうすれば良いの?

 洋食・和食問わず宴席にはメニューがテーブルに置かれています。お料理の邪魔だからといって仕舞ってはいけません。メニューはお食事が終わるまでテーブルに置いておき、お帰りの際には持ち帰るようにしてください。

 

 宴席では同じテーブルを囲んだ方達とはお食事が終わるまでは一緒にお料理や会話を楽しむのが大人のマナーになります。初対面の方との会話に詰まったら、メニューに載っているお料理の話題などで会話を繋ぐ助けになります。

■ナプキンはひざ掛けと思っていませんか?

真っ白で糊のパリッときいたナプキンを見ると汚さないように食べなくては!と思っている方も多いのでは。ナプキンはお料理で汚れた口をきれいにするものですのでたくさん使ってください。汚す方が「美味しかった」という合図になります。膝の上にちょこんと置いて、帰るときも真っ白なままでは「お料理は美味しくありませんでした」という意味に取られます。

 

ナプキンの使い方は人それぞれで良いと思うのですが、私がお伝えしているのは写真のように半分に折って輪の部分をご自分のお腹側に置いて、膝側のナプキンは2枚重なった状態にしてその2枚重なったナプキンの内側で口を拭くようにします。

■スープの上手な食べ方はありますか?

 ご参加の方からスープの中に具があって最後に残ったものがスプーンに上手く乗せられずに困ることがあるのですが、何か良い方法はありますか?とのご質問をいただきました。みなさん、こんな経験はお持ちではないですか?コツは簡単!初めからスープと一緒に具も食べておくとスープが少なくなった時には具は全て食べてしまっていて綺麗に飲むことができます。スープの量がまだ減ってない状態だと具も浮きやすくスプーンでキャッチしやすいです。

■お魚料理に挑戦したいけど骨や皮はどう扱ったら良いの?

 今回のお料理はお魚の上にじゃがいものゴーフレット(メニュー参考)が乗っていました。写真では薄いポテトチップスのようなものです。先ずはこちらをどう頂くかですが、ナイフで上から軽く押さえると細かく割るので、それと一緒にお魚といただきます。

 

 では、骨や皮はどうすれば良いかと言いますと、お皿の右上に固めて置きます。骨が口に入ってしまいそれを取り出すときは手やナプキンで口を隠してフォークの上に乗せて取り除きお皿の右上に固めて置きます。ローズマリーのように食べられない物も同様です。

■薄い食材はどうやったら上手に食べられるの?

 お料理の飾りつけのお野菜は皆さんのご説明で使ってしまい写真には残っていませんが、えんどう豆とラディッシュの葉のような野菜があしらわれていました。そのように薄い葉や野菜などはフォークに上手く刺せません。そのときは他の厚みのある食材と重ねて頂くか、その食材を折りたたんでフォークに刺しやすい厚みにして刺すと頂きやすいです。

■タルトを上手にいただくコツは?

 デザートはタルトとアイスクリームでした。タルトは少し硬いので力を入れてナイフを入れてしまうとお皿にナイフの刃が当たり大きな音が出てしまうこともあります。それを防ぐには、なるべく優しい力でナイフを入れるようにすると良いです。また、ミントの葉などの飾りつけのハーブは苦手な方も多いですが、食べられますのでお口直しの意味でも食べられてはいかがでしょうか。もし、苦手な方は先ほど同様お皿の右側に置いておくと良いでしょう。

 先日のお料理を元にご説明を簡単にいたしました。セミナーは最低2時間はご説明いたしますので、実際の内容はかなり情報は盛りだくさんになっております。